学生と地域との連携によるシャレットワークショップ 関連企画

「『松の湯』の再生を考える」

市民アンケート

市民参加型WS+公開シンポジウム「『松の湯』の再生を考える」



1日目(23日)の市民参加型ワークショップ、2日目(24日)の公開シンポジウムの両日において、参加市民に対して、会の感想と市民参加が望まれるかなどを問うアンケート調査を行いました。


【アンケート結果概要】
・1日目のワークショップの感想を問うた問いには、「有意義」「市民ワークショップの必要性を感じた」など、市民 参加型ワークショップの必要性への回答が多数を占めました。
・2日目のシンポジウムの感想を問うた問いには、「基本計画に役立つ」「組織のつながり、まちづくりの原則を再 確認できた」「官と民の話し合いが重要(と再確認)」などの肯定的意見が多く占められる一方で、「一般市 
 民(の参加が)少ないのが残念」といった今後に課題を残す意見もみられました。
・両日とも「『旧松の湯』の再生や『こみせ通り』のまちづくりにおいて市民参加が望まれるか」を問うている。全体 で90%程度が市民参加まちづくりを望んでいる。その理由を問うた問いへの回答を整理すると以下のようにま とめられます。
 ・市民の理解なくしては本来のまちの活性や再生は望めない
 ・市の財産であり、税金の使い方を市民で考えるということ
 ・より広い世代、広い地域からの参加を求めるため



【アンケート集計結果】
■市民参加型ワークショップ時のアンケート(23日)

問1.本日の感想をお書きください。
・実際に黒石市に関わっている方とお話する中でワークショップでは、想定して進めていることが再確認、再認
 識できたことに満足していた。
・出席して楽しかった。若い世代の人達との会話が良かった。
・地元でない大学院生の意見を聞くことができて大変うれしく思いました。
・時間の経つのを忘れさせられました。
・普段見ている松の湯を見学して、改めて考えることは大変なことでしたが、長い時間なのにとても楽しく話し
 合いができました。
・様々な意見があり、非常に楽しく行えた。
・短い時間でたくさんの意見が出てまとめられた。やればできる。
・夏のシャレットワークショップの下地もあったためかもしれませんが、短い時間の中で参加者の意見を上手に
 集約していて良かったと思います。「居場所」という考えを中心に松の湯の活用と可能性を自分でも考えて
 みたいと思いました。
・参加者にほぼ共通の認識があることを知ることができた。
・再びこの黒石で、しかも冬の寒い時期に開催していただき感謝します。たいへんためになりました。
・とても楽しめました。まちづくりにはとても大切な過程であると実感しました。
・市民WSの必要性をやはり感じました。
・色々、様々な意見が出、まとめる作業が大変ですが、とても有意義な時間でした。
・松の湯の活用について参考になった。
・学生さんと市民が一緒に考えるというのは新鮮で、出てくる意見もすばらしい。まさに風と土。
・学生の方の意見等を聞く事が出来、有意義でした。
・非常におもしろかった。
・楽しく出来たと思う。
・大変良い雰囲気で実施できたと思っています。他の地域では、どこからどこが分かりやすいのですが。
・地元の人と学生さんと一体となった感じがとても良かった。
・今更ながらだが、多くの市民は、この今日の熱気を同じくもっているのだろうか?文化では何でもそうだが東
 京(=日本)と地方の差を感じる。何があっても優先が中央でその外は冷やか。
・様々な視点での意見提案が出てとても楽しく参加しました。
・年を感じました。
・意見を自由に言える場をつくる若い学生さんの努力が良い。
・初めて見ましたが、討議全体がおとなしいと感じました。高橋幸江さんの声(意志)だけが印象に残りました。


問2.本日のワークショップで言い残したことや主張したことがあればお書きください。
・黒石市観光協会がやってくれたら、と運営方法に入るくらいに時間切れになったのがもったいなかったです。も
 っとタイムキーパーになれたらよかった。
・A・B・C・D、各グループの発表でほとんどカバー
・「中町住民の気持ち」のことについてもっと話しておけばと思っています。
・こみせ駅を市で買い取るのではなく、土地を購入することだと思う。鰍アみせは街づくり会社として存続。
・言い尽くしました。
・市民参加は本当に大切ですね。
・まちなかではなく、多様な人をいかに巻き込んでいけるか。
・地元の食を工夫してリピーターが再度来たいと思う空間が必要だと思います。
・また参加したい。ぜひ一般市民も見学だけでもしてほしい。
・市民にとっては、「松の湯の再生」ということばのイメージとして、「場」をどうするのかが、まずは関心事だと思
 う。内容のまとめに色々な言葉が使われていましたが、統一(時代、歴史面で)。ギャラリー、カフェ、FM局。
 ¥=ジェンコでもどうですか?寄り会所的な場所・スペースがあっても良いと思います。
 こみせは中町が強調されていますが、元町地区にも伝統的こみせが200m近くに現存しています。
・意識の盛上げは、大事だが、もう見極めて、コアなる部分をやりだし、それで意識を向かせるカンフルに・・・
・町の現状。
・温かい室温の所でなければ人が居たがらない。室温対策が大切。




■公開シンポジウム時のアンケート(24日)

問1.昨日の(1月23日)のワークショップに参加されましたか?


            



問2.本日のご感想をお書きください。
・市民と学生が市の財産を大切にする意識の高まりを感じた。
・だいぶ市行政の方が来てくれて良かった。
・市長さん参加でより盛上がり、パネルディスカッションでは、それぞれの想いを聞き、意見交換は素直な意見
 もでて良かったです。
・重要なキーワードがたくさんで、これからの基本計画に役立つ事が期待できるパネルディスカッションに見えま
 した。
・学生の皆さんより組織のつながり、町づくりの原則を再確認できました。NPO法人まちづくりデザインサポート
 のコーディネート(=結び)をしていただき良かったと思います。
・学生さんたちの提言、素晴らしいと思いました。本日のキーワードのひとつ、「若者の力」。この町に不足して
 いる点です。
・このこみせを大切にしたいという想いをこれから形にする責任があると思う。実現させないといけない。
・官と民の話し合いが重要と思いました。できれば、高校生の参加もあれば。
・松の湯という歴史的構造物を核としたまちづくりに焦点があたり、建築物の磨き(建築専攻の学生らしい)を
 かけるという方向性と建物がある場所としての観点の2通りのアイディアが示されたと思っている。ポイントは建
 物を生かしていかに血をめぐらせるかという事に(人、暮らし、観光、情報)尽きるのではないかと考えるように
 なった。
・大変勉強になりました。参加して良かったです。少しずつでも形にしていくために市民のひとりとして何か手伝え
 たらと思います。
・色んな人の意見が聞けてよかった。
・有意義であった。
・前回より、わかりやすくおもしろかった。
・今回は昨年8月より具体的な提案があり、現実的となった。
・夢を考えつつ、現実と市民の様々な声があることを参加者で意識共有できた会になったと思います。具体的
 な案にアイデアを集約したり整理することを行い、できるだけ大勢で手分けして強力に進められるようになって
 ほしい。
・「土」の者として、「風」の皆さんを混じ合う事ができ、本当に嬉しく思います。本日のような催しが続けていく
 事ができれば、まちの中に色々なモノが形になっていくと思います。
・とても楽しい時間でありました。
・8月に比べて、計画の熟度が高いことと学生の発言内容が驚くほど成長していることにびっくりしました。シャレ
 ットワークショップ主催者の皆様に感謝を申し上げます。
・大変良かった。
・ワークショップに「高校生の参加」と、大学生からの提案があり、若者のとの参加も話し合いも必要と感じた。
・「松の湯」再生から「こみせ」の再生(復元、修理、補修、補助、行政の携わり方)。このままだと無くなってし
 まう。発表してもらった事を地元に住む人間がそれをいかに実際に実現する事が大切。順位もあるが。お湯
 と水の関係をどこかで考える。
・ワークショップの成果発表の中で、のA班のScene1-9のストーリーがおもしろかった。(学生さんに拍手です)
 シンポジウム(昨日のワークショップ)に参加している(しようとしている)一般市民が少ないのが残念です。
・学生の新鮮なアイデアに感心した。今回のアイデアをもとに松の湯が活性化の中心施設になることを期待す
 る。
・ひとつの建物としてではなく、市の活性化の1つの手段として、考え計画を作るべき。(市は舞台づくりと人づく
 りの視点で計画を考えるべき!)




■市民参加型WS+公開シンポジウムアンケート(両日同質問)

問3.今後、松の湯やこみせのまちづくりにおいて、市民参加が望まれると思いますか?

      

   ※( )内の数字は市民ワークショップ時(23日)


問4.問3の回答について、その理由をお書きください。

・市民参加でのまちづくりが必要です。
・行政が市民のニーズこたえる、というのは古いと思うから。
・人数も今回くらいが良い。
・本物のまちづくりは、市民の参加があってこそ。
・税金の使い方をみんなで考えるということ。またこれからのまちづくりに関心を持っていただくという基本である。
・市民みんなの場所だということを意識させることが大切だから。
・ハコを与えられるのではなく、自分たちで作っていくことで、愛着を感じることができ、うまく使っていけると思うか
 ら。
・声をしっかり反映していく必要があると思ったから。持続的に・・・。
・地元の住人を交えて意見交換をしながら官民一体となって、進める事が大事だと思います。
・松の湯だけでなく、伝建群は黒石市民のものであるので、基本的には黒石市民で考えるのが基本だと思わ
 れる。
・積極的かつ持続的な行動が不可欠。自ら必要、やってみたいと思うものがなければ続かないと思うから。
・まち全体の事を考えていかないと松の湯の再生もあり得ないので必要。
・市民の財産であることから。
・地元の意見を取り入れるため。
・多くの面、案、運営、情報、活用を考えると当然のことだと思います。
・もっと地域住民の人々に黒石の良さを知ってもらいたい。
・こみせは畳空間として、中途半端にしない。市民参加・・・、こみせや松の湯を中心にするなら地域の人がも
 はやその設えを担うスタッフになってしまわねば?
 一生懸命考える方達がいて、どうしむけるか?と考えている。このワークショップですが、私はひそかに黒石が
 面白いと思い、ディープな楽しみ方をしているのです。汚い店だったり、得体の知れない場所、小路etc。そう
 いう人たちをさらに造り出すといえばヤラセにはなりますが、秋葉原もそうですが、利用しだす人達がイメージを
 つくりになっている場合もあるのです。その融合も頭に入れないと、空回りになることを懸念に・・・。
・市民の税金で購入したものであるから市民の意見を聞くべきである。
・多くの人の話から良い案が生まれる。
・市民の利用・理解なくしては、街の活性はできない。自由に出入りできる組織づくりも大切。
・市民の税金で存続するものであるから。(今の時点では)望まれるというより、参加して当然の事だと思いま
 す。
・市民参加型でなければ、本来の再生が望めないと考えられるから。
・松の湯は市民の宝。当然、市民も参加が必要。
・まちづくりは市民みんなが一体となって造っていくものだと思います。
・農林部を啓蒙する必要がある。
・そこに暮らし、または商売されている方々だけでなく、広く市民が考え、運営していく場にしたい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−以上、23日実施分
・市民が財産を守る気概がなければ、何事も始まらない。
・高校生も是非
・我々の町ですから!
・情報発信の方法を考えること
・まちづくりはそこに住む人と訪れる人との調和が必要と考えています。一方だけが偏重するようでは、必ず破
 たんする可能性がありますので、中心市街地以外(関係者だけ、町中の人だけでなく)の住人の参加も必
 要で、依頼すべきではないでしょうか?
・コミュニティビジネスが必要とすると必然。
・行政のみの計画では、計画倒れで終わる。又、市民の声に対応出来ない。
・「松の湯をどのように整備するか」に引き続き、永続的に利活用・維持・保全をしていくことが大事。利活用
 は、松の湯自体に加え、個々の店の経営も重要です。その創意工夫には、考え方を議論する段階から参
 加する人が、できる限り多くいることが大切です。本日の提案で、あまり見えなかった視点のキーワード、
 昼⇒夜、平日⇒休日、高齢化社会・若・女、医・健・美容
・もちろん、自分達の事だから。そして、本日提言された様にもっと広い年代、土地(地域)の人が集まるべ  き。
・市民が理解、協力して行かないとまちづくりは成功しないと考える。良いものと認める意識が必要である。
・地元の人、地元以外の人も参加できる、施設になればよいと思う。建築物主役ではなく、関わる人主役の
 施設が今後、必要であると思う。
・マネジメントが必要
・市民の財産(松の湯)とすれば行政まかせでは、面への拡がりは期待できない。
・学生(若い世代)さんに感謝、感謝。
・すべての市民を巻き込むことは大変であるが、意欲ある市民を育て参画させていくことが大切であると思う。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−以上24日実施分



【回答者について(両日計)】


■居住地:市内/市外     ■性別:男性/女性      ■年齢


※( )内の数字は市民ワークショップ時(23日)





【アンケートまとめ】

8月のシャレットワークショップでも見られた、「これを機に市民自らがまちづくりに関わっていくべき」という意見がさらに広がり、さらに年代・地域を拡大した市民参加を望む意識へと展開している様子が読み取れます。市民参加を旨とするシンポジウムのアジェンダと合せ、今後のまちづくりの機運の高まりがはっきりと表れたアンケート結果となりました。