−『松の湯』の再生を考える−
主旨 |
青森県黒石市の中心市街地「こみせ通り」を中心とした黒石市中町地区は平成17年に重要伝統的建造物群保存地区(重伝健)の選定を受けています。かつて銭湯として住民の社交場であった「旧松の湯」は、重伝建の中にあり、老朽化と保存という難しい課題を抱えながら、再生の時を待っています。
平成21年8月19〜23日に「学生と地域との連携によるシャレットワークショップ〜黒石の『こみせ』とまちをつなぐデザインを考える〜」が開催されました。このシャレットワークショップでは、「こみせ」や「かぐじ」を中心にした今後の黒石のまちのあるべき姿について、全国から公募により集まった建築・都市計画系の大学院生・学生33名が、5泊6日という日程で地域の方々や専門家と討論しながら実践的なデザイン・計画を行い、提案を行っています。その中でも「旧松の湯」の再生をテーマとした取り組みは、喫緊の課題であることから、市民の方々からも強く関心を示していただきました。
今回の「『松の湯』の再生を考える」では、シャレットワークショップでの案を発展させた計画案を基に、その実現可能性について市民参加型ワークショップによって検討します(フィージビリティスタディ)。また、ワークショップ翌日には、これらの成果を話題提供として、市長及び学識経験者によるシンポジウムを開催し、市民とのディスカッションを行います。ワークショップとシンポジウムを通した中身の濃い議論により、「松の湯」再生の活力となることを目的とします。
概要 |
期間:平成22年1月23日(土)〜24日(日) 25日(月)解散
会場:黒石市産業会館
■市民ワークショップ(23日)
講師:小林正美(明治大学)、北原啓司(弘前大学)、高橋潤(明治大学)
参加者:黒石市役所3名、黒石市教育委員会1名、黒石商工会議所2名
黒石市総合計画審議会1名、黒石こみせ保存会4名
(社)青森県建築士会南黒支部3名、黒石観光協会1名
こみせ観光ボランティアの会1名、こみせ通り商店街振興組合1名
中町町内会2名、秋田雨雀記念館運営委員会1名
学生:荒川佳大(東京工業大学)、蝦名沙季(弘前大学)、小田洋介(工学院大学)
古川正敏(神奈川大学)、小早川武朗(明治大学)、下山万理子(筑波大学)
津田純佳(弘前大学)、藪谷祐介(筑波大学)、山口寛子(九州大学)
スタッフ:泉山塁威(NPO法人まちづくりデザインサポート)
■公開シンポジウム
パネリスト:鳴海広道(黒石市長)、小林正美(明治大学)、鳴海文四郎(こみせ保存会)
高橋幸江(中町町内会)筧正明(社団法人青森県建築士会南黒支部)
学生代表パネリスト:津田純佳(弘前大学)、小田洋介(工学院大学)、荒川佳大(東京工業大学)
コーディネータ:北原啓司(弘前大学)
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現地コーディネート:弘前大学住居学研究室(北原研)
主催:NPO法人まちづくりデザインサポート
共催:(社)日本建築学会都市計画・デザイン教育小委員会
後援:黒石市、黒石市教育委員会
協力:黒石市商工会議所、黒石こみせ保存会、(社)青森県建築士会南黒支部
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日程:
■市民ワークショップ(23日)
オリエンテーション ⇒ 松の湯見学 ⇒ グループディスカッション ⇒ 模造紙まとめ作業 ⇒
グループ発表 ⇒ ワークショップ終了 ⇒ 学生作業
■公開シンポジウム(24日)
市長挨拶 ⇒ ワークショップの振返り ⇒ 松の湯学生案発表 ⇒
ワークショップ成果発表 ⇒ パネルディスカッション ⇒ 市民とディスカッション