『姫路の顔づくり』を考える市民フォーラム
―みんなで、姫路の都心部の将来を考えよう!―
基調報告
「姫路駅北駅前広場整備推進会議の状況」
姫路市役所姫路駅周辺整備室担当者(澤田勝也氏)
司会:
続きまして、姫路市役所姫路駅周辺整備室より基調報告をお願いしたいと思います。本日は、「姫路駅北駅前広場整備推進会議の状況」についてご報告させていただきます。
姫路市では、姫路駅北駅前広場に関する各種団体からのさまざまな提案や意見の提出が出される中、昨年11月に関係者から構成する「姫路駅北駅前広場整備推進会議」を立ち上げられて、現在までに4回の意見交換が行われたとお聞きしておりますが、その開催の状況をご説明いただきます。それでは、姫路駅周辺整備室の澤田様、よろしくお願いいたします。
澤田:
姫路駅は
JR山陽本線の高架切り替えが完了し、駅ビルが駅側にバックしてくることで、2.5倍の駅前広場の面積になります。
姫路市はこれまでキャスティ21などで駅前広場、操車場跡地をエントランスゾーン、コアゾーン、イベントゾーンに分かれておりまして、今回の北駅前広場はエントランスゾーンにあたります。
この北駅前広場は、駅ビルの移転、サンクンガーデンという地下広場が大きな特徴であります。
これまで各団体から北駅前広場の提案を踏まえ、推進会議では基本的な考え方を具現化し、各団体との連絡調整を図ってきました。20年度はデザインコンセプトを検討し、21年度は駅前広場のレイアウトの検討、22年度は細かな施工調整に入っていくというスケジュールであります。
コンセプトがレイアウトに反映させる必要があると感じ、20年度でまとめたデザインコンセプトは、4つにまとまりました。
1)便利な歩行者空間の確保
時の交差点、人の交差点となる駅前広場を目指します。JR改札が1Fに集約され、交通機関がコンパクトになることで歩行者優先の駅前広場にしていきます。
2)姫路らしさを感じるシンボル景観
駅前から姫路城を眺めることができる姫路らしさを感じる景観を目指します。
3)くつろぎ、にぎわい空間
市民の方がくつろぎ、賑わい溢れる歩行者広場を目指します。これを実現する仕組みには担い手が必要であります。
4)城を感じる現代和風、ユニバーサルデザイン
城を感じるような現代和風のイメージにし、ユニバーサルデザインの行き届いた駅前広場にしていきます。
レイアウトは車の交差箇所が少なく、公共交通の重要性を認識しバスやタクシーの待機場所を高架下に確保します。また、環状道路網、内々環状の整備を進め、大手前通りの公園道路化を検討しています。
そして南北距離が100mもある南北二つの駅前広場ができることになりますが、南駅前広場との役割分担も検討していく必要があります。